「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHIMIST」 第18話『小さな人間の傲慢な掌』

　第18話「小さな人間の傲慢な掌」

　リゼンブールに到着したエドとアームストロング。
　そこに待っていたのはブレダ少尉であった。

　「エドワードの事なら心配いらないよ。
　今ごろは多分・・・」
　心配する、アルとウィンリィの部屋に窓から侵入したリン・ヤオ
は言う。

　砂漠を渡るエドたち。
　向かうのはクセルクセス遺跡。
　東の賢者の伝説・・・一夜にして滅んだと言われる、クセルク
セス王国の生き残りが、アメストリスにやって来て錬金術を広めた
伝説があるとエドは言う。
　一方、同行してるフーは西から流された伝説があるという。
　その技術とシンの技術が合わさり、錬丹術となった伝説・・・
すなわち、西の賢者の伝説である。




　遺跡の奥に向かうエドたち。
　エドワードくん！
　「わたしが居た、東部・・・あそこはいいぞ。
　都会の喧騒は無いし、なにより美人が多い・・・」
　女性の声が聞こえ、マスタングの言っていた言葉を思い出すエド。
　死んだはずのマリア・ロスの姿がそこにはあった。


　ナンバー66（バリー・ザ・チョッパー）から、マリア・ロスの弾は
自分を撃った時のものだと聞かされるマスタング。
　「仕掛けてみるか・・・」
　焼死体を作り出し、マリア・ロスの代わりにし、マリア・ロスを国外に
脱出させる・・・それがマスタングの計画である。

　「あんの、クソ大佐っ」　
　「その大佐だがな、頭に血がのぼったやつにウロウロされては
作戦のジャマになる・・・とも言ってたっけ。」
　マスタングに、してやられた・・・そう思うアルに、ブレダの余計な
一言を聞かされ、頭に血がのぼるエド
　マリア・ロスを助けるだけではなく、第五研究所の秘密を握る
バリーが暴れ、それを口封じに「軍の黒幕」がやってくる・・・
それがマスタングの狙いである。




　「もしかして、エドが連れて行かれたのって、ただの厄介払い？」
　真相をリン・ヤオから聞かされたウィンリィとアル。
　その時、マリア・ロスを助ける代わりにバリーから体の秘密を
教えて貰う取引をした。
　しかし、研究者は死んでしまい、同じような体を持つアルに
聞いてくれと言われ、やってきたという。
　「・・・えっと・・・その約束ってボク無関係なんだけどぉ・・・」

　「ほんと・・・無関係よね。
　わたし、賢者の石とかホムンクルスとか・・・なんで巻き込まれ
ちゃったんだろう・・・」
　自分の不幸を呪い、落ちこむマリア・ロス。
　ヒューズ殺しの冤罪を証明してみせると、アームストロングの
言葉に改めて、ヒューズが死んだ事を実感するエド。
　これからどうするというアームストロング。
　「自分達が納得する方法で、前へ進みなさい。」
　グレイシアの言葉を思い出すエド・・・。
　「禁忌を犯した、俺たちに協力してくれる人がいる・・・。
　怒ってくれる人、支えてくれる人がいる・・・元の体に戻ろうと
約束した弟がいる・・・そして、後戻りは出来ない。
　だったら、前へ進むしかないじゃないか。
　誰一人、失わない方法で、もし誰かが犠牲になりそうに
なったら、俺が守る。」
　傲慢な考えだけど、これしか思いつかないと改めて決心をする。




　「有事の際には、呼び戻して下さい
　その時は、命を賭けて、働かせて頂きますと」
　シン国へ向かう事を決意した、マリア・ロスはアームストング
たちにマスタングへの感謝の思いを伝え敬礼する。
　「元気でね。　エドワードくん。」
　「ビンタの借り、返せなかった。」
　「また今度ね。」
　「あぁ・・・また今度・・・」
　小さくなる、マリア・ロスを見つめるエドであった。



　バリーとファルマンを襲う謎の仮面の男。
　「そのタバコの臭い・・・ハボック少尉」
　助けにやってきた、黒の覆面の正体を言い当てるファルマン

　仮面の男が、ハボックに襲い掛かる、瞬間・・・。
　銃弾が仮面の男の手を撃ち抜く。
　「心配すんな。　俺たちには鷹の目が付いてる。」
　ハボックのその言葉に、ビルの上を見上げるファルマン。
　鷹の目の異名を持つ、リザ・ホークアイの狙撃である。

　「おい・・・ウソだろ？こいつは・・・。」
　これは俺の体だーっ！！
　バリーの体に、実験動物か何かの魂をつけたのであった。




　何処のどいつだっ！！
　遺跡でイシュヴァール人に襲われるエド。
　その時、争いを止めさせに来た老婆シャンからイシュヴァールの
内乱時に医者でアメストリス人であるロックベル夫婦に、何人もの
イシュヴァール人を助けてくれたという。
　どんな、最後だった？と聞くエドに、助けた患者・・・イシュヴァール
の者に殺され、右腕に刺青のある武僧だったという。
　「機会があったら、ロックベル夫妻の墓前に報告をしておいて
おくれ。　感謝と・・・謝罪を・・・」




　自分の体をどうしようが勝手だと、バリーの肉体を切り刻もうと
するバリー（ナンバー66）。
　それを見ていたリザの背後にお客が現れ、肩を撃ち抜く。
　しかし、痛みも感じず立ち上がる男・・・グラトニー。
　驚愕の表情を浮かべるリザであった。



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　さすが、マスタング大佐やりますね
　リザの休暇も作戦のうちで演技だった訳ですね。
　まんまと騙されたエドたち。
　そして、マリア・ロスも助けつつ、そして更にヒューズ殺しの犯人を
誘き出そうとする、作戦でした。
　でも、バリーから真相を聞いて、錬金術で焼死体を作る。
　そこまでは分かるのですが、どうやってマリア・ロスの死体だと
断定させたのか、不思議です。
　「歯の治療痕」も手を打ったとの事ですが、どうやって？？
　原作では書かれてるけど、アニメではカットされたのかな？

　命を助けて貰った、マリア・ロスの別れ際の「有事の際には～」
真面目で義理堅い性格を現してるようで男気があり、鳥肌が立つ
そんなセリフでした。
　
　ついに、影で動いていたラストたちホムンクルスが表舞台に
出てきて、マスタングチームに実力行使を開始しました。
　それにより、マリア・ロスが、死亡フラグを回避したかと思うと、
今度はリザ・ホークアイに死亡フラグ発生
　まさか、死なないよね？
　ていうか、死んで欲しくないしｗ
　
　アームストロングの似顔絵を見て、ハボックの恋人が、ラストと
知った時、どうでるのか？
　ウィンリィの両親であるロックベル夫婦の殺害犯である右腕に
刺青のあるイシュヴァール人と言って思い出すのがスカー。
　そして、遺跡にあった崩れかけの練成陣。
　この伏線が、今後どうなっていくのか？
　気になる所ですね。