「咲‐Saki-」 第19話『友達』
第19話「友達」
「さあ、これから、わたくしたち5人で、うちの高校のロートル
麻雀部員を、殲滅しますわよ。」
両親を失い、そして友達が出来ない衣。
衣の従姉妹である透華の元に集まった、部員。
「あなたと楽しく遊べる相手が必ず何処かにいるはずですわ
」
そういう透華だが、麻雀はしても、相手は楽しくないし、皆、孤独
ではないだろう・・・そう思う衣。
「もう、一切合切、烏有に帰せばいい
」
ライトが割れ、停電する会場。
「衣・・・君の心は、まだ、ずっと空の満月のように、孤独の
ままなのかなぁ・・・。」
満月を見つめ、国広一は言う。



「のどちゃん、明かりついたじょ。」
停電が直り、震える和にそういう優希。
南3局1本場が始まる。
「名門風越、団体戦敗退決定・・・とかアナウンサーに言わ
れてるのかなぁ・・・今頃。
ところが、どっこい、まだ可能性はゼロじゃにゃいし。」
「笑顔かぁ」
華菜の表情を見て、つぶやく久保コーチ。
「華菜ちゃんは、ずうずうしいから、まだ諦めない
」
ゆみの捨て牌をポンをする衣。
「ぜんぜん、テンパイ出来ないし・・・
」
勢いが無くなった華菜![]()
「さっきの、和了で清澄警戒かと思っていたが、怪物2人が
同時に暴れるのか
」
不安になる、ゆみ。
そして4度目の海底撈月で和了する衣。


「さあ、ラス親だ。 役満直撃でまくる事が出来る。
だが、とにかくまず和了る事だ。
和了り続ける限り、負ける事は無い
」
ゆみの親になり、ついにオーラスが始まる。
トップの龍門渕と2位の清澄の差は63500点。
役満を直撃以外は逆転不可能な清澄より、親で3位の鶴賀の
方が、連続和了で逆転の可能性があるという、実況。
「確かに、ここからの逆転を信じるなんて、非現実的かもしれ
ません・・・でも、宮永さんは戦う気持ちを失ってません。」
逆転の可能性は低い・・・だけど、気持ちは折れてない、
そう思う和。
「この、どんずまり・・・あたしのすべき事は何か?
振り込まない、和了らせない、とにかくひたすらテンパイして
流局・・・それを30回ぐらい繰りかえす
」
不可能に近い事を、思う華菜。
「華菜ちゃん、奇跡の逆転優勝だし
」
四暗刻を積るが、それでは勝てない・・・。
逆転を狙う華菜は、和了牌を切る。



「・・・
うーわん(5萬)じゃない
」
和了しない華菜を疑問に思いつつ、筒子①を引く衣。
「清澄・・・つかまされた
」
「和先輩のお友達、めちゃくちゃです。」
咲の手配をモニター越しに見て、驚く夢乃や観客たち。
「咲ちゃん・・・手牌が凄すぎるじょ・・・。」
「そんな・・・宮永さん。」
そして、あきれる優希に、心配そうに見つめる和。
「如何にせん・・・」
「迷っている・・・衣が迷っているのか?
ようやく、お前は楽しみだしたのだな・・・麻雀を。」
迷う衣の姿を見て微笑む、藤田プロは思う。
「初めて出会った、感覚通りに打っても負けるかもしれない相手。」
「麻雀って楽しいよね?」
迷う衣に咲は言う。
最近までは、つまらなかった麻雀・・・しかし、高校で、色んな人と
出会い、打ち、麻雀の楽しさを知ったと。
「楽しさを思い出させてもらった
」
「楽しい? 衣と麻雀を打って楽しい?」
麻雀は楽しい・・・そんな、咲の言葉に感覚の傀儡になるのでは
無く、選択の1つとする、そう思う衣。
「だが、今回はこれを選ぶ
清澄の手配の気配を信じるのなら
これで、振り込んでも衣の勝ちだっ
」
筒子①を切る衣。
「和了るか?」
「ううん。 それでロンしたら、わたしの負け・・・でも・・・カン。」
「跳満は当然、和了らないにしても・・・いーぴん(筒子①)
大明槓(だいみんかん※1)って・・・?
大明槓
」
咲の狙いに気が付いた透華。


責任払い・・・捨て牌でカンをする大明槓で、嶺上開花をすると
その牌を捨てた人が全てを払うルールである。
「12000なら、最初にロンしても同じだよね?・・・って、ことは?」
「ここでは、止まらない・・・」
国広一と沢村智紀は言う。
「もいっこ、カン
」
今まで通りの打ち方をして、負けるかもと思う衣。
「もいっこ、カン
」
「衣は・・・生まれ変われるかもしれない。」
「ツモ・・・清一色(ちんいつ※2)対々(といとい※3)三暗刻
(さんあんこう※4)三槓子(さんかんつ※5)赤一、嶺上開花。
32000です。」
呆然とする、ゆみに華菜・・・そして観客たち。
数え役満で大逆転優勝をする咲。
「久しぶりに見た・・・あれだけ牌に愛されてる人間を。」
藤田プロは言う。


「楽しかった。 また一緒に打とうよ
」
「この次は、次は負けないし・・・個人戦でもう一度勝負だ
」
「いい勝負だった・・・おめでとう。」
「麻雀って・・・麻雀って楽しいよね?」
「うん
」
華菜や、ゆみ、そして咲・・・麻雀をしてくれる相手がいる。
そんな相手が出来た・・・友達が出来るかも。
心を開いた衣は、咲の言葉に頷く。


「わたしたち、勝ったんですね?」
「うん、勝ったんだ。 わたしたち。」
咲に近寄る和、そして、2人は抱き合い喜び合う![]()
「わたくしの言葉は正しかったでしょ?」
麻雀をすれば、友達が出来ると言った透華。
衣は、自分にも友達が出来そうと言うと、自分達は違うのか?
という井上純たち。
「透華は、衣の友達を集めるって言ってたから、じゃあ透華は
友達じゃないのか?って、思ってたけど・・・
透華は従姉妹で、友達だ
」
みんなはもちろん、変なプロも気にかけていると言う純。


「コーチ、華菜は精一杯頑張りました。」
美穂子は、華菜を抱きかばう。
「顔を上げろ、池田。 次はぶちのめせよ。」
「はいっ。」
険しい表情から、一瞬、笑顔を見せ、立ち去る久保コーチ。
「だから、もうしばらくは・・・わたしと・・・。」
団体戦は終わったけど、まだ個人戦がある。
「ああ
」
そんな桃子の手を、握る、ゆみ。
「でも、まだまだこれからよ。」
「全国制覇・・・じゃろ?」
「そうよ、あの子たちと一緒にね。」
県予選突破は夢じゃない。
だけど、これが終わりじゃない。
帰りの電車の中、そう話す、まこと久であった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そりゃ、咲ちゃん。
そんな、無茶苦茶な役で勝ったら誰と打っても楽しいでしょ![]()
こんな、打ち方が出来たら、自分だって楽しいですよw
やられた、相手の事を思うと、気の毒ですが・・・。
戦いが、終わり待ちうけていたのは百合でラブラブな展開
でしたw
その中でも、華菜の、絶望とも思える点数でも、諦めない姿。
久保コーチは、勝ち負けや、ミスよりその姿を華菜に求めて
いたのでしょうね。
ただ、単なる鬼コーチではない姿に、ちょっと感動。
残り5話かな?個人戦や、全国大会をやるには間違いなく
不可能な回数を残したような気がします。
そう考えると、なんとな~く、ゆる~い日常をオリジナル
エピソードで、展開していきそうな感じですかね。
あ
京太郎の試合を見たいですw
いや本気でw
とりあえず、次回はプールのお話でサービスな展開になるのは
決定ですけどねw
8月9日にあったヤングガンガンFes.で、確か植田佳奈さん
だったと思いますが、意外な人物が登場するとか、言ってた
覚えがあります。
次回のタイトルから考えれば、姉の宮永照なのかな?と
思ったりもしますけど、誰なんでしょうね?
それと、新OPを歌っているLittle Nonも歌ってくれたりしたの
ですが、メジャーデビュー以前は、秋葉原のストリートで見ていた
ので、ステージで歌う姿に、みょ~な違和感がありましたw
そういえば、楽屋中継として、半分やらせ的なことを途中
やってましたが、麻雀は本気モードだったみたいで、優勝は
伊藤静さん、2位が小清水亜美さん、3位が植田佳奈さんで、
ダントツのビリが、白石涼子さん&釘宮理恵さん連合チーム
だったようです。
※1 ポンをしてからのカンが明槓で、ポンをしないで手持ちの
暗刻の状態からカンをする事。
※2 同じ種類の牌のみ(当然、字牌は除く)で揃える役。
この場合は筒子で揃ってますね。
※3 ポンや明カンをして、刻子(同じ数字を3こ)または、槓子
(同じく4個)を4組揃える役。
※4 同上のように、ポンとかしないで、手持ちの牌のみで3種類の
暗刻を3つ作る役。
※5 カンを3つ作る役。
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