「CANAAN」 第12話『忌殺列車』
第12話「忌殺列車」
「なんだろう? この顔・・・ちくっと痛い。」
カナンを撮ったネガを見て思うマリア。
「あの時、カナンは・・・きっとそう、この顔は・・・」
マリアと抱き合うカナンの手は震えていた事を思う。
そして、ホテルから走り出し出て行くマリア。

あなたのせい・・・。
お前の本当の名は絶望・・・。
本当の力はいつ見せる? 見せる前に死ぬな。
「何故、みんな、わたしを責めるんだ・・・何故、死ぬんだ。」
ハッコー、サンタナ、そしてアルファルドの言葉を思い出す。
そして、抑えようとも手の震えが止まらないカナン・・・。
「大丈夫、ちょっと休んでたんだ。」
カナンを見つけたマリアにそういうと2人手をつなぎ歩き出す。
「分かってた、カナンはわたしに何か言って欲しがっているって。」
「初めてなんだ・・・こんな・・・」
「わたしの知っているカナンは、わたしが見えないものを見て、
わたしが知らない世界に立ち向かって、それでも走って、輝いて、
でも今のカナンは・・・」
「マリアと一緒なら・・・」
「わたしカナンと一緒なら・・・」
カナンと一緒に寝る、そう言うマリアに笑顔を見せるカナン。

車が壊れ御法川は、列車でマリアたち3人で先に帰れという。
「さあさあ、朝の残りのパン、サンドイッチにしたっすよ
」
暗い2人に気をつかってか、明るく振舞うユンユン。
そして、突如、列車が停止し、検問なのか?軍服を着た一団。
シャムがアルファルドに殺された事を思い出すカナンは突如、
銃を抜き、先頭車両に走りだす。
「何だ? これは・・・この感じ・・・これは、あの日。」


「ここで、俺は死んだ。」
「アルファルドに殺された・・・」
「どうだろうな?」
とある車両で、シャムを見るカナン・・・そして、その周りには
死んだはずのサンタナ、ハッコー、そしてボナーたちの姿が。
「俺たちは、誰に・・・殺されたんだろうな?」
その頃、マリアとユンユンが乗る車両に現れるアルファルド。
「カナンは原始人だ。 それに比べお前は頭の良い女だな。」
守るべき者がいるカナンは強く、恐ろしいとアルファルド。
「カナンのあの顔、わたしの知らない顔だった。
迷いも、憎しみも、怯えも、苦痛も、懺悔も全て持ち合わせた。」
「あなたのせい・・・あなたのせい・・・あなたのせい・・・」
ハッコーの言葉に苦しむカナンはハッコーの額に銃を撃つ。
「目を逸らすな。 持ち合わせの奇異な感覚に頼らず、
ただ、そのまま、ありのままを見つめろ。」
違うと否定するカナンにシャムは言う。
そして、列車が再び動き出し、そこには多数の見知らぬ死体。
「死が怖いか? どんな危険な仕事も引き受ける鉄の逃走
代行人が死を恐れる・・・違うな。 今のお前は・・・」
「普通の女の子だった。」
親しくなった人の死に怯え、心に痛みを感じるカナン。
「わたしは、あんなカナンを・・・」
「お前はカナンの本当の力を目覚めさせる起爆剤となる。」
マリアの言葉を聞き、アルファルドは言う。
「その代わり、あなたの写真を撮らせてください。」
選択の余地はないと、覚悟を決めたマリア。


「お前は鋭敏な感覚を持ってるが故に、時にシンプルな
真実を見失う。」
古びた列車や血の臭いに刺激され別の何かが見える。
「代わりに真実が見えていない。」
シャムの言葉を否定するカナン。
「あの日も見えていたか?」
「・・・」言葉につまるカナン。
「大沢マリアの目で、あなたを見たいんです・・・逃げずに、
カナンに、頼らずに・・・」
そうでないとカナンの隣を歩けないとマリア。
アルファルドにファインダーを向けるマリア。
着ているコートの中に手が伸びるアルファルド。
そして1発の銃声が響き渡る。
「あの日、わたしはシャムから・・・光から離れた・・・。」
そして!!
光を失いたく無い・・・マリアたちのいる車両に走り戻るカナン。
「ただ、そのまま・・・ありのままを・・・見つめろ
」
「遅かったじゃないか?」
そこにいたのはアルファルド。
「いつかと同じように旅の途中で消えるかもな。」


「絶対、ユンユンが助け出してみせるっす![]()
守ってみせるっす
」
左の脇腹から血が流れるマリアを助けようとするユンユン。
「守ってもらったりしたら、むずむずしちゃうよ。」
この気持ちにウソは無いと思っていた・・・しかし、知らずの内に
自分を照らしてくれるカナンを求めていた事に気がつくマリア。
マリアたちの車両には時限爆弾がセットして、マリアは傷を
負っているとカナンにいうアルファルド。
お遊びが長引けば死ぬぞ!!
2人の戦いが始まる。
「いいぞ、これでこそだ![]()
これでこそ、シャムが、わたしが見た絶望だ
」
カナンを名乗る2人。
アルファルドの左腕に刻まれた、シャムと同じ刺青。
アルファルドは言う。
シャムの理想どおり強くなり、復讐を糧に空を舞う蛇だと。
「復讐からは何も生まれない。
憎しみから生まれた兵士はただの敗北者だと
」
こういわされた時点でシャムの死は決まっていたと、カナンが
来なければ、あの場で死ななかったとアルファルド。


駆け引きも無しで、ただ、ひたすら求め、他者を傷つける。
赤ん坊と同じだとアルファルド。
「カナンが普通の女の子になったら、わたしは無力で、
あなたを受け止める事が出来ない。」とマリア。
「そうだろうなぁ。 わたしはお前を殺したいとは思っていない。」
殺意の青色になると生まれる一瞬の隙。
それを待つカナンの心を読んだように、アルファルド。


「あの頃、わたしはシャムにとってのカナンだった。」
シャムの求める性能を求め続けたアルファルド。
身体能力が違う超人という者が存在する。
そんな超人と戦場で出会ってしまったら、己の無力に絶望する
しかないと、シャムの言葉を思い出すアルファルド。
「シャムはおまえを見ていた。
自分の性能をはるかに超えた絶望を。」

「教えてやろう、わたしが殺したいのは、お前じゃない。
お前を、絶望を殺して、わたしはシャムの亡霊を打ち抜く
」
「ごめんね・・・カナン。
わたしはあなたを照らす事が出来ない・・・わたしはあなたを・・・
ごめんね・・・カナン・・・。」
銃を向け合い対峙する2人。
爆弾のある車両を切り離し、1人そこに残るマリアであった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
内面的な描写で曖昧に展開され、解釈が難しいですね![]()
シャムは、才能もあり自分の想像以上に強くなってしまった、
カナンに惚れ込みもしたし、敵わないという絶望を抱いてしまった
のでしょうか?
そして、アルファルドはシャムの求める極限とはなったものの、
それを超える絶望には成りえず、自分の方に気を向ける事が
出来なかった。
そして、絶望であるカナンを超える事により、自分こそが、
絶望であると、証明したいのでしょうか?
その為には、100%の力を発揮しているカナンを倒さなければ
ならず、その起爆剤がマリア。
まあ、時限爆弾は本物なのか怪しいところですけどね。
そして、なぜシャムを殺さなければならなかったのか?
嫉妬心が一番無難な所ですが、アルファルドは愛はやっかいと
否定的だし、関心も無さそうですしねぇ。
愛の感情は過去に捨てたとベタで安直なパターンなのかな。
そのカナンは、マリアや他の仲間たちとの出会いが鉄の
逃走代行人と呼ばれた感情の無いカナン、赤ん坊のような
カナンから様々な感情が生まれ始め、普通の女の子になり
かけているカナンにマリアはどう接していいか、戸惑ってる
ようですね。
そのカナンは、共感覚者であるが故に、その能力に頼り、
ありのままの現実から、結果的には目をそらし、苦悩しマリアを
窮地に追い込んでしまいました。
もしかしたら、今回のカナンのように鋭敏な感覚により、
結果的には、幻覚のようなものを見てしまい、シャムを殺したのは、
実はカナンだったとか、衝撃の展開だったりして![]()
シャムとの会話でも曖昧な話しをしていましたしね。
精神的に成長したと思えた2人でしたが、最後の最後にきて
アルファルドも含め、3人の精神的な成長が問われるような
展開になり、次回最終回「キボウノチ」では、どういう結末が
待ってるのか気になります。
ともかく、カナンとアルファルドの決着は生死を賭けた決着
というより、お互いシャムとの、過去と決別し、自分を照らす光、
そして、未来を見つけだす「キボウノチ」を探すことにあるの
でしょう。
ところで、未だにアルファルドが言った過去を思い出さない
マリアですが、どうなったのでしょうか?
まさか、伏線を収拾せず終わりなんて事は・・・![]()
| 固定リンク
「CANAAN(カナン)」カテゴリの記事
- 「CANAAN」 第9話『過去花』(2009.09.06)
- 「CANAAN」 第8話『乞』(2009.09.03)
- 「CANAAN」 第7話『慕漂』(2009.08.29)
- 「CANAAN」 第13話(最終回)『キボウノチ』(2009.10.02)
- 「CANAAN」 第6話『LOVE & PIECE』(2009.08.10)
「アニメ・コミック」カテゴリの記事
- 「君に届け」 第9話『新しい友達』(2009.12.05)
- 「君に届け」 第8話『自主練』(2009.11.26)
- 「うみねこのなく頃に」 第22話『episode Ⅳ‐Ⅳ problem child』(2009.11.28)
- 「そらのおとしもの」 第8話『血斗は誰がために』(2009.11.25)
- 「うみねこのなく頃に」 第21話『episode Ⅳ‐Ⅲ prophylaxis』(2009.11.21)





コメント