「咲‐Saki-」 第22話『約束』
第22話『約束』
「やっと、あなたと全国に行けますね」
「わたしも忘れてませんか?
わたしも、あなたと全国に行けて嬉しいです。京太郎さん」
和と美穂子と共に海辺を走る夢を見る京太郎・・・
「え~~っ、2日目は東南戦(※1) 聞いてないじょ~
」
初日の東風戦(※2)のみの試合と違い驚く優希。
「これは、昨日圧勝した、わたしを妬んだ運営サイドの陰謀に
違いないじぇ。」
タコスを2倍食べてパワーアップしようと考える優希。
「名づけて、タコス倍々計画~」
10試合目で512個食べる事になると京太郎に指摘され、
落ち込む優希。
個人戦だから無名でも強敵がいる可能性があるという、久。
「部長は去年も一昨年も個人戦に出てない・・・。
今年が最初で最後。」
試合場に向かう久の後姿を見て思う咲。
「あの人、南場で何度も大きい手を和了って、東風戦だけど
南入(※3)したの・・・いや、もしかしたら南入させられた・・・?」
モニターをみて鶴賀の津山睦月は妹尾佳織に言う。
「やは ツモ一盃口(※4いいぺいこう)ドラドラ。
2000、4000だじぇ。」
相変わらず絶好調な優希。
「さすがに昨日のトーナメントリーダー。
東場は耐えるのが精一杯か・・・?」
個人戦のみ参加する平滝高校の南蒲数絵は思う。
「まずまずの立ち上がりだじぇ。」
54700点で東場を終える優希。
「風?・・・どこから・・・気のせい??」
南場になり、何かを感じる優希。
「昨日のわたしと同じだ・・・」と睦月。
「あなたにとっての東場と同じように、わたしにとっては、
この南場こそが、幸運ラウンド。」
南入して脅威の追い上げをする数絵。
「もしや、この人、わたしと逆で後半から集中力が増すタイプ」
動揺する優希。
「まさかこれが・・・この人が、部長の言っていた・・・」
南蒲数絵の圧倒的な勝利で幕が閉じる。
「こ・・・個人戦だけに出てくる強敵・・・本当にいたじょ」
1位 福路美穂子
2位 南蒲数絵
3位 原村和
4回戦が終了し午前の対局が終わる。
「もうダメだじょ・・・」
優希を励ます和。
「まだ油断は出来ませんよ・・・他にもいろんな選手が。」
まこに全国も行けそうだと言われ照れる和は、咲の点数を
見て、どこかに走り出す。
「また、道迷っちゃったよ~」
迷子になる咲を見つけた、和は咲に詰め寄る。
「4戦連続プラマイ0 個人戦で負けるつもりですか
あなたは、わたしとの約束を破るんですか?」
3年で部長である久は今回しか全国はないと言う咲。
「わたしが宮永さんと約束したのは、一緒に全国に行くこと
だけじゃありません。
忘れたんですか?」
手加減なしで打つ・・・そう約束した事を思い出す咲。
部長も本気で戦う相手に勝って全国に、行きたいはずだと
言う和・・・そして、ちょうど久は通路の影でその会話を聞く。
「ありがとう、原村さん 気づかせてくれて。」
手を握り、微笑む2人。
久が、昼食が無くなるよと、食事に向かう咲と和。
「さあ、見せてあげるわ。わたしの本気をね。」
2人が立ち去るのを見つめ、気合を入れる久。
咲に久、そして龍門渕の沢村智紀、鶴賀の東横桃子の
4人で9回戦が始まる。
「咲に勝つにはカンを封じるしかない・・・だから。」
シャンテン数(※5)に変化が無いのに面子を崩し点数を
減らして、鳴きタンヤオで和了する久。
「これは、狙いは、しゅんつば(※6)・・・」
久の狙いを的確に読み取る智紀。
「しゅんつばはオカルト、でもカンを防ぐ事は無意味ではない。」
「・・・カンが出来ない・・・」
苦戦する咲。
「しゅんつばっすね。」
加治木ゆみを倒した咲。
そんな咲に負けたけど悔しくないと言う、ゆみ。
「団体決勝、先輩は満足したって言ってた・・・でも、わたしは
先輩を倒した、あなたを許せない。
わたしは今日、あなたに勝つっす。」
久も智紀も敵だけど、咲には絶対負けたくないと思う桃子。
そして、しゅんつばの協力で、1人だけ和了れない咲。
「リーチ」
桃子が仕掛ける。
「ロン リーチ一発平和(ぴんふ)、ごっぱー(5800点)っす。」
「これは・・・透華と同じ・・・」
リーチに気がつかず、振り込んだ事に驚く、智紀。
「もう遅いっすよ。ここからはステルスモモの独壇場っす。」
南3局、透華もこの局で、振り込んだ事を思い出す久に智紀。
「原村さんの対戦相手だった人・・・何かおかしい・・・。」
桃子の異変に気がつく咲。
誰もわたしを止められないっす!!
協力体制はここまで・・・先輩と全国に行きたい。
ステルスモモの本気が始まる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
いきなりの夢オチとは言え、サービスシーンから始まりました。
和だけじゃ足りず、美穂子まで夢の中に登場させるなんて、
京太郎も、やる時はやる男です
やはりと言うか、優希は一日天下で終わってしまいました。
優希と同じ特徴を持つ伏兵の数絵。
初日の東風戦を耐え切り、敦賀の睦月の「南入させられた。」
この言葉を考えると、南場戦に持ち込む為、安い手で和了ったり、
振り込みをあえてして、点数調整をしているはずなので、場を
冷静に見る力など、東場の勢いで勝ち上がった優希よりは雀力が
優れているのは間違いなさそうです。
だからこそ総合でも2位にいる訳ですけどね
咲の最後の相手としては衣ほど、オカルト的な力はありませんが
打たされていた衣と違い、打っているはずなので、侮れない力が
ありそうで、たぶんあるであろう対決が楽しみです。
龍門渕の中では、唯一、活躍する場面が無かったと思う智紀。
結果的にはステルスモモの最初の被害者になり、やられ役に
なりそうな気配はありますが、久の打ち筋から即座に、しゅんつばを
理解する理知的な力を見せるなど、見せ場もあり、良い補完の
仕方じゃないかと思います。
まあ、智紀がオカルトと言っているように、ある程度は意図して、
出来るとは思いますが配牌の運もあり、どこまで出来るか疑問を
感じますけどね
そして、その久の戦略に苦戦する咲ですが、桃子がステルス
モモを発動させ、しゅんつば協力体制を崩してしまったので、
ステルスモモが通じなかったデジタル打ちの和とは対極に位置
するといってもいい咲が、どのような反撃を見せるか楽しみです。
個人的には、軍師と言うか策士的な発想をするキャラが好き
なので、久にガンバってもらいたいのですけどね
それより地味に上位には、いるみたいですが、あれだけ
目立っていた透華の活躍はどうなっちゃったのでしょう?
まさか、もう出番が無いなんてことは・・・。
それにしても、この大会はリーグ戦とは思えないのでランダムで
対戦が決まってるのでしょうね?
何戦も試合をすれば、ある程度はアベレージが出るものの
リーグ戦で無い以上、対戦相手による運、不運が大きく左右
されそうですね。
※1 東場と南場を各1回やる事。
※2 東場のみの試合。
※3 1位の人が3万点以上無い時に南入して誰かが3万以上に
なるまで試合をします。
※4 同じ種類の順子を2つ揃える役。
この場合は索子の⑦⑧⑨ですね。
※5 聴牌するまでに、必要な数の事。
例えばあと1手で聴牌する場合は、一向聴(いーしゃんてん)
※6 刻子(同一牌を3個)より順子(同一牌を連続3個)が出来やすい
状況の事。
咲は刻子からカンをするのでそれを防ぐ為に、順子を沢山
つくってカンを防ぐ訳です。
つまり、簡単に言うと、例えば筒子の①②③の数字が場に、
出てたら、その数字を使ってのカンは不可能になる訳です。
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