「CANAAN」 第13話(最終回)『キボウノチ』
第13話(最終回)「キボウノチ」
「ごめんね・・・カナン。
わたしはあなたを、照らす事が出来ない・・・ごめんね。」
そして、切り離された列車が爆破される。
「なんだ?この目は
怒りでもない、ただ、どこまでも見られている。」
「ただ、そのまま、ありのままを見つめろ。」
カナンに見つめられ、恐怖を感じるアルファルド。
「見るな・・・見るな・・・わたしを見透かすな
」


アルファルドの銃弾がカナンを襲うが、それを見切ったように
かわし、カナンの銃弾ががアルファルドの右腕をかすめる。
「わたしはここでも、亡霊を殺すことは出来ないのか?」
爆発によりマリアが死んだにも関わらず、心が乱れないカナンに
動揺するアルファルド。
シャムの時と同じようにマリアを失ったカナンにアルファルドは言う。
「わたしはまた、決着を付けられず置いていく・・・」
その時、蛇のヘリが列車を襲い、脱出をしようとするアルファルド。
「マリアは死んでいない・・・死んでいない、わたしには分かる。」
「カナン
わたしは約束を守る女っす。」
ボロボロになりながら、マリアを助け出すユンユン。
「ごめんね、カナン。 でも、わたし守られてるんじゃなくて、
あなたの隣に立ちたいの。」
ユンユンに助けられ、意識が呆然とするなか思うマリア。
「色は見えなくても、マリアのやさしさは伝わってくる。
それが分かるのは、マリアはわたしにとっての・・・」
「光り
それがお前の強さの正体だ。」
カナンはシャムに代わる光りを見つけ出し、シャムの亡霊から
解き放たれたと言うアルファルド。
マリアは光じゃない友達だ。
アルファルドの言葉を否定するカナン。
ヘリで逃げようとするアルファルドを捕らえ、殴打するカナン。
「なんだ?この手応え、まるで、まるで白い闇を殴ってるようだ。」
アルファルド、お前は無敵だ。
だが、もし目的で無く、個人としての欲望を持ったのなら、
その時には、訪れるだろう、お前の新しい名が持つ意味。
孤独が・・・。
殴られながら、最後に1度だけ、シャムがアルファルドと呼んだ事を
思い出す。




一瞬の隙をついたアルファルドだが、足を滑らせ落ちそうとなるが、
手を掴み助けるカナンに、手を離せばシャムの亡霊から逃れられると
いうアルファルド。
「もう、お前は死んでいるからなんだ。
シャムが死んだ時点で、お前は、お前の心は死んだ。」
アルファルドには色んな色がある、その理由が分かったとカナン。
わたしは、あの日で止まっていない!!
あの日からも、いろんな人と出会い、時を刻んでいる。
しかし、アルファルドはその時点で止まっているとカナン。
「決定権は生きている者にある
」
生きている者として、これ以上アルファルドを死なせないと叫ぶ。
「ここで、誰も救えなかったら、あの日と同じだ・・・」
「わたしはカナンとその化け物を造れば、シャムに・・・シャムに
近づけるとでも、思ったのか?
カナンは当の昔に解き放たれていた、シャムの亡霊から・・・。
繰り返す、あの日から・・・そして、わたしだけが・・・」
リャン・チーの言うように、シャムが死んだ、あの日から縛られ
続けていたと思うアルファルド。
「シャム、お前はどこまでも、わたしに絡み付いてくる。
わたしは蛇の呪縛を解き放つ
」
屋根から落ちてきた、銃を手にしたアルファルドは、左腕に銃弾を
打ち込む。
崖に落ちていくアルファルド。
カナンの左手にある、手を残して・・・。 



病院で目を覚ますマリア。
「お供えは饅頭がいいっす・・・」
御法川は、ユンユンがマリアを助け、空腹から回復したら、
バイトに出かけたという。
そして、カナンの携帯にはつながらなくなってると御法川。
「どこまでいってもカナンはわたしを隣に立たせてくれない。」
カナンの望みはマリアを守る事・・・。
境遇が違いすぎると御法川、そして続ける。
「だけど、寄り添うことは出来るだろう・・・」
「心だけ寄り添うことなら・・・」


輝いていたマリア・・・そんなマリアの側に居なければ危険な目に
あわす事もなかったとカナンは思う。
「でも、どこにいたって、マリアの優しさは分かるから・・・
そう、どこにいたって、離れていたって、分かるから・・・」
上海を離れる日がやってきた、マリアと御法川。
バイトで見送りに行けないユンユン。
そんな彼女の薬は複製出来るというマリアの父。
いつものタクシーで空港に向かう2人。
ネネのラジオが聞こえる。
ラジオネネーム、シルクロード饅頭から新しい世界に旅立つ
お友達に送る歌としてネネのLIFEが流れる。
「まわりを凄いって思うだけじゃなく、自分が凄くならなくちゃって・・・」
久しぶりに凄いというマリアは思う。
みんな、必死で、一生懸命・・・だからこその輝き、普通な無い、
手の届かない事は、本当は無い・・・だから、心は寄り添えると。
「マリア、お別れの言葉は無しっすよ、きっと・・・また。」
「現世への未練の形です。」




この街で出会った人を忘れない・・・。
忘れない・・・。
この街で目にした出来事を忘れない・・・。
この街で感じた思いを忘れない・・・。
忘れない・・・。
スコープに映る飛行機。
「バーン・・・あれ、あたしのだ・・・」
飛び立つ、飛行機を見上げるカナン。



渋谷のとある場所で、写真展が開かれていた。
カナンは生きてる。
その命は、激しく輝いて、
この目で直接見るには眩し過ぎて・・・。
でも、目がつぶれそうになっても、わたしは見つめる事が
出来たと思う・・・。
それはきっと・・・。
普通の女の子の物語・・・。
カナンの元に夏目から仕事の依頼の電話が入る。
そのターゲットは・・・片腕の女。





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ネネのLIFEをBGMに、マリアの語りに泣けてきます。
出家したカミングズ、そして空港には、アルファルドぽい姿も
確認できたり、カナンが飛行機を見つめる姿。
会えなくても2人の心は通じ合っていると絆を深め、成長した2人。
後半の死亡者続出の陰惨な展開にも、最後の最後に救済があり
上手くまとまった、良いラストだったと思います。
そして、結局、一番利益を得たのは、UAの情報も手に入れ、
いまだにカナンを利用している?夏目だったのでしょうね。
初めは、カッコいい爽快アクション系かと思っていましたが、
徐々にそういう展開の中にも、各キャラの心の中の葛藤など、
心理面も含めた展開になり、ストーリーとしては、マリアにカナン、
そしてアルファルドも含め精神的な成長をテーマとした作品だったと
思います。
その中でも、シャムが死んだ(殺した)時点で、止まってしまった
アルファルドが精神的には一番弱かったのかなと。
だからこそ、蛇という組織を作り、そこに居場所というか、
逃げ道をつくったのかもしれませんね。
シャムの亡霊を、過去を引きずっていたアルファルドに対し、
カナンは既に脱して前を向いて進んでいた事を知った、彼女は
自分の過去を、カナンという名を断ち切るために、あえて刺青が
入った左腕を切断したのでしょう。
シャムを殺した明確な理由や、シャムの影を追い求め、カナンを
造ろうとした・・・結果的にはそうだと言ってますが、初動的な理由は
明かされず、曖昧にしているのは、見ている人、各人で想像して
欲しいという意図的なものなのでしょうか?
各キャラのセリフや展開が、抽象的な表現で難解なのに、序盤に
撒き散らした布石を後半数話で強引に回収しようとした事にちょっと
無理があったと思います。
1クール作品なので、もう少し、焦点を絞って展開していけば、
もっと良い作品になったと思うので残念ですね。
あまりにも、広げすぎてしまった為に、各キャラの掘り下げが
足りなかった気がします。
ある程度の、曖昧さや、細かいツッコミ所は、許せるのですが、
アルファルドが、思わせぶりに言っていたマリアの忘れている記憶。
結局、思い出さずに終わってるのですが・・・![]()
スタート当初に適当に流しているのならともかく、後半の重大な
局面で、言っておきながら完全なスルー。
これはいったい・・・???
結局、マリアは過去を思い出さなくても、問題なく完結した訳で
何のためのセリフだったのか意味不明でした。
ただ、作品自体はつまらない訳ではなく、むしろ個人的には、
秋の新番組がまだありますが、今年の上位にくるのは間違いなしの
良作だと思いますし、後半の鬱な連続展開はあるにしても、
一度は見て欲しいと思える作品なだけに、残念だったかな・・・と。
3部構成の映画にもなるみたいですし、もう少し、脚本を練り
再構成した作品になる事を期待しています。
なにはともあれ、出演者の皆様、スタッフの皆様お疲れ様でした。
そして、TB等でお世話になった方々、読んでくださった方々、
ありがとうございました。
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